保険契約 附合契約とは

附合契約(ふごうけいやく)とは、当事者の一方が作成した内容に従って、結ばれる契約のことです。

保険契約保険約款(ほけんやっかん)の内容に従って契約を結びます。
保険約款とは、保険会社が作成した契約条項のことです。

保険約款には、普通保険約款と特別約款(特約条項)があります。

●普通保険約款
契約の基本的内容を定めたもの

●特別約款(特約条項)
普通保険約款の規定を変更、または、補完するもの

世間一般に契約を締結する場合、当事者同士で契約内容を取り決めます。
保険契約の場合、当初から保険会社が一方的に保険約款を規定しています。

したがって、保険契約者は契約内容について交渉することができず、約款に基づく契約を承諾するかしないか、という選択のみになります。

保険契約の場合、多数の保険契約を扱っているため、このような附合契約を利用しているのです。

しかし、保険約款について隅から隅までしっかりと読んでいる保険契約者は少ないことでしょう。

それを利用し、保険会社が契約者にとって不利な条項を保険約款に記載した場合、保険会社の約款悪用を防ぐための規制が設けられています。

●立法的規制
消費者保護法により、保険約款の内容を規制する

●行政的規制
保険約款の制定を、金融庁長官の認可制とする

●司法的規制
不当な約款条項は、裁判において無効とする

これらは保険契約者保護の観点から規制されていますが、まだ充分とはいえないケースもあります。

保険契約の内容は、自分自身でしっかりと把握しておくことが大切です。

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